プログラミングといえば、理系というイメージがある。
数値計算を扱い、高度な情報処理を行わせるのであれば、数学の知識も少なからず必要になる。
しかし、必ずしもプログラムを作成することは、理系ばかりの特権ではない。
ソフトウェア開発の現場でも、理系以外の出身者が仕事に携わっているケースは多い。
文系のプログラマは、理系出身者にはない視点から物事を見ることができるという役割を持つ。
ソフトウェア開発では、理系の高度な知識を多く持った方が、開発の仕事では有利である。
ただしその一方で、開発しているソフトウェアを使用することになるユーザー存在について、開発者はつい見逃しがちである。
その結果、ユーザーにとって使いにくいソフトウェアを開発してしまいかねない。
しかし、文系の視点からプログラミングができるプログラマも開発に参加することにより、分かりやすく使いやすいソフトウェア開発が出来るようになる。
このことから、高度な数学的知識を持ったプログラマをソフトウェア開発現場に採用するとともに、文系出身のプログラマ志望者についてもソフトウェア開発の現場へと加えていく心掛けが重要である。
理系にはない物事の見方や発想が、ソフトウェア開発の多様性を高める効果を発揮する。
また理系出身者にとっても、異なる視点を持つスタッフと接することにより、物事をより広い面から見る考え方を身につけ、開発上の直面した問題も解決できる可能性がでてくる。